氷室京介の歌声の変化について

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氷室京介の歌声について

氷室京介の歌声は、ある時点をさかいに、変化しています。

そのことをネットで検索しても、「かわっていない」とばかりあるので、ちょっと冷静に分析したいとおもいます。

Yahoo JAPANの知恵袋などでは、心情的になって、「氷室京介の歌声は、ずっとかわっていないし、いまもむかしも、ステキな歌声だ!」というような回答があるのですが、気もちはわかりますが、氷室京介の歌声は変化していっています。

ざっくりとかくので、異論があれば、コメントください!かたりあいたいです☆

BOOWY時代

正確にはBOΦWYですが、変換がわずらわしいので、以降はBOOWYと表記します。

一番エネルギッシュで、わかわかしい歌声の時代です。ONLY YOUなどは西城秀樹っぽいというのは有名な話ですが、それくらいちからづよい歌声です。

いちいち寸評するまでもないほど、かっこいい歌声です。氷室京介の歌声といえば、おおくのひとは、BOOWYの時期をイメージするのではないでしょうか?

B-BLUE

B-BLUE

  • 発売日: 2014/06/04
  • メディア: MP3 ダウンロード

②ソロ時代前半(KISS MEなどの頃)

大ヒット曲のKISS MEも収録されているアルバム『Memories Of Blue』が、ソロ氷室京介の歌声の第一期の完成形だとおもいます。

氷室自身が、「BOOWYをこえるために制作したアルバム」だといっていますが、その意識が歌声に関してもあらわれているようにおもいます。

BOOWYのころのシャープさが声から、とれていて、まるくて、やさしくて、そして、色つやのある歌声へと変化しています。

KYOSUKE HIMURO -KISS ME-

③ソロ前半おわり〜ソロ中期に、はいるまで(Shake The Fake〜Missing Pieceのころ)

大ヒットした『Memories Of Blue』をうけ、脱BOOWYをはたした氷室京介は、おそらく自身のつぎの方向性にまよっていたようにおもいます。

アルバム『Shake The Fake』では、すこしですがBOOWYのような、あらあらしい歌声をみせていますが、しかし、脱BOOWY的な歌声もちらついていて、正直にいうと、安定した歌声ではないようにおもいます。

このアルバムをうけたツアー後、氷室京介はしばらくライブ活動をしていません。次作『Missing Piece』をリリースしたあとも、ライブをしていませんから、ここからも、歌声について、葛藤があったことを感じることができます。

アルバム『Missing Piece』では、あらあらしさがなくなり、非常におさえのきいた、おとなの歌声を披露しています。

KYOSUKE HIMURO -STAY-

④ソロ中期(IDEA〜IN THE MOOD)

自分自身で「究極の氷室京介」と形容したアルバム『IDEA』が完成します。

IDEA

IDEA

  • アーティスト:氷室京介
  • 発売日: 1997/12/10
  • メディア: CD

このアルバムをさかいに、氷室京介の歌声は劇的に変化しています。

①〜③までの歌声が「BOOWY型」とするなら、④以降の歌声は「IDEA型」といえます。

これ以降の氷室京介の歌声は、このIDEA型が基本になります。

2004年には、ライブで、IDEA型の歌声でBOOWYの歌をうたっています。ちがいが、とてもわかりやすいので、ご覧ください。

KYOSUKE HIMURO -B.BLUE-(2004 at Tokyo Dome)
ちなみにライブCDもでています。絶版だとおもうので、おはやめにどうぞ。

21ST CENTURY BOOWYS VS HIMURO / AN ATTEMPT TO DISCOVER NEW TRUTHS

21ST CENTURY BOOWYS VS HIMURO / AN ATTEMPT TO DISCOVER NEW TRUTHS

  • アーティスト:氷室京介
  • 発売日: 2004/12/24
  • メディア: CD

⑤ソロ後期('B'ORDERLESS〜活動休止まで)

歌声の基本にはIDEA型がありますが、年齢をかさねるにつれ、身体的変化がともなってきたのでしょうか、声にハリとツヤが、すこしなくなります。

しかし、それで魅力が減少したのかというとほうではありません。

アルバム『'B'ORDERLESS』では、円熟した表現力で、ふたたび「あらあらしさ」をみせてくれます。

“B”ORDERLESS 【初回限定盤】

“B”ORDERLESS 【初回限定盤】

  • アーティスト:氷室京介
  • 発売日: 2010/09/08
  • メディア: CD

ここで、ようやく、BOOWY型とIDEA型の歌声が統合されたかのような、かがやきが歌声にあらわれます。

『'B'ORDERLESS』に収録されているドッペルゲンガーなどは、BOOWY型でも、IDEA型でも、うたいこなすことはできないとおもいます。

最後に(氷室京介へのぼくの気もちをすこし)

『'B'ORDERLESS』のあと、もう一作くらい、オリジナルアルバムをききたかったというのが、ファンとしての率直な気もちではないでしょうか。

いまの円熟した歌声で、表現する氷室京介の世界を、アルバムというかたちで、もう一度みたいです。

Last Gigsで、「60歳になったら、『還暦』というアルバムをだす。」という冗談をいったあと、「アルバムをだすことは本当にかんがえていて、じっくりと制作します。」といっていました。

氷室京介の還暦は、来年です。期待していますが、氷室さんのことだから、「オレのことなんで」と、またすかされそうですが(^_^;)

ところで、最近、Bang The BeatがCMに起用されました。これはもしや、レコード会社のプロモーションのスタートでは?などと、悪あがき的な期待がよぎりました。

あたらしい氷室京介の歌声をきけることをねがって、このブログをおわります!

参考(オススメLIVE作品など)

hide-himuro.hateblo.jp
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