またまた氷室京介の声のことなのだけど、きこえてくる声の感じをうそいつわりなくいうと、20周年ツアーのときの歌声(このとき氷室京介は48歳)は、前回ツアーのIN THE MOODのときより劣化していたとおもうのです。
KYOSUKE HIMURO 20th ANNIVERSARY TOUR 2008 JUST MOVIN'ON-MORAL~PRESENT- [DVD]
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ぼくは氷室京介の大ファンなので、あえて冷静に評価したいとおもっています。
20周年ツアーのときの氷室京介の歌声には、ハリとツヤの点で、おとろえていました。これまでとくらべて、滑舌がちょっとわるくなった感じがしています。そして、すこし声がこもっている気がします。
KYOSUKE HIMURO 20th Anniversary TOUR2008 JUST MOVIN' ON
劣化だと、あえてわるくいいました。しかし、この劣化がターニングポイントになって、氷室京介史上、最高レベルのアルバム『'B'ORDERLESS』の完成につながるのだと、ぼくはおもっています。
歌声の変化については、まえにかいていますので、リンクをのせておきます。
氷室京介は、20周年ツアーのあと、矢沢永吉の還暦ライブか、なにかに、ゲスト出演しています。そのとき、矢沢永吉の歌声はふとく、あらあらしく、ひびきわたっていました。
ぼくが想像するのは、氷室京介は自身の声の劣化(変化)をとらえているにちがいなく、だからこそ、矢沢永吉のあらあらしい歌声に刺激をうけ、「年齢とともに肉体が変化することに応じた歌声がある」ということをしったのではないでしょうか。
氷室京介は50歳の年に、積極的にTV出演をしたり、アルバムを発売したり、50公演ものライブをおこなっています。そして、積極的な発言をライブのMCなどでもおこないます。
ここに人間「氷室京介」としての変化が感じられるし、その変化が表現の変化につながったようにおもうのです。
なので、あるいは、20周年ツアーのときの歌声は劣化ではなく、変化の萌芽だったのではないか、ともおもいはじめたところで、このブログをおえます。