グッバイ、ためらって、足ぶみしていた自分。

暗闇のなかで、ひとりでとじこもっていた時間がながすぎた。うしなった時間の価値は、とてもおおきかったのだと、いまになってわかってきた。もちろん、暗闇のなかで、えたものもあるので、10年とはいわないが、5年くらいはまきもどしたい。後悔はないが、つぎの5年10年をみたとき、これまでのように、ためらって、足ぶみする時間はもういらない。

角田光代の『対岸の彼女』をよんで、そんな気になった。うまれた年がちかいからなのか、なんなのかわからないが、角田光代からは、うっすらとhideを感じる。

それじゃ、おやすみ!

対岸の彼女 (文春文庫)

対岸の彼女 (文春文庫)