グッバイ、ためらって、足ぶみしていた自分。
暗闇のなかで、ひとりでとじこもっていた時間がながすぎた。うしなった時間の価値は、とてもおおきかったのだと、いまになってわかってきた。もちろん、暗闇のなかで、えたものもあるので、10年とはいわないが、5年くらいはまきもどしたい。後悔はないが、つぎの5年10年をみたとき、これまでのように、ためらって、足ぶみする時間はもういらない。
角田光代の『対岸の彼女』をよんで、そんな気になった。うまれた年がちかいからなのか、なんなのかわからないが、角田光代からは、うっすらとhideを感じる。
それじゃ、おやすみ!
- 作者: 角田光代
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/10/10
- メディア: 文庫
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