大学職員という仕事で、気になったこと

関西の中小私立大学で、職員をやっている。

事務方の職員だからこそなのか、学生のことをちょっと客観的にみることができる気がしている。それで、気づいたのは、入学してすぐに、「くらい顔」をして、何かにつまずいているような学生が、けっこういるとということだ。

「入学した時点で、すでにやめたい」という感じ。第一志望におちて、そんな感じの学生もいるけど、なんかそうでもないのも、けっこういる。

そんな学生と、ぼくは積極的にコミュニケーションをとりにいく。だいたい、池のまわりのベンチに腰かけていたりするので、みつけやすい。あとは、文明の利器(出席率管理データ)をつかって、そういう学生をピックアップして、修学指導などの業務の延長で接触している。

このような学生をみていて、よくもおもうのは、つまずきの原因は、家族関係にあったり、高校や中学校などからずっと蓄積していたりするということだ。

これは、大学教育では、どうにもできないとおもう。大学の教職員たちは、その学生がしっかり卒業できるように、悪戦苦闘しているが、やっぱり、ほとんどは、そのつまずきの原因を解消することはできずに、退学してしまう。

大学で3年ちょっと、はたらいているけれど、問題意識の持ち方として、なんか、高校生を対象に、「学問をたのしむことと人生を選択すること」っていうコンテンツというか、テーマで、仕事をしてみたい気がしてきた。

今後も、気がむいたときに、こんな感じで、ぼく自身がどんな仕事をしたいのかをつづっていって、明確にしてみようとおもう。