アウトサイダー3(異端がうまれるのは、なぜなのか)
「人生をゆきあたりばったりに受け入れる代りに、いかに生きるべきかに関心を抱く人間は、それだけで、おのずから、『アウトサイダー』なのだ。」(コリン・ウィルソン『アウトサイダー』p108)
- 作者: コリン・ウィルソン,中村保男
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1988/02/19
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ぼくの両親は、人生には目的があると信じているような人間だ。たとえば、家庭をもち、家族をやしなうことも、人生をよりよくいきるためだとか、たぶん、何か目的をもっていきている。いきあたりばったりには、いきていないし、さほどには、「いかに生きるべきか」ということには関心をもっていない。
その家庭でそだったのに、ぼくは冒頭に引用したような、両親とはまったく真逆の思想をもっている。人生には目的はないとおもっているが、いかに生きるべきかということばかり、固執してかんがえている。
謎だ。なぜ、こんなズレが生じたのだろう。昔から、両親から理解されていると、あまり納得できなかったのは、このためなのかもしれない。また、昔から、根拠のない自信をもてなかったり、つねに多少の不安をかかえているのも、このためなのかもしれない。
おなじ環境でそだった弟や妹とも、ズレているし、謎だ。なんで、こうなったのだろう。
まあ、どっちでもええんやけど。