はしることとマインドフルネス。

10kmを55分かかって、はしりきった。

ひとつ壁をこえたような気がしていて、達成感がある。

今日は、はじめから、10km走にチャレンジしようと目標をさだめていた。しっかり10kmをはしることができるルートをGoogleマップで、しらべてから、はしった。

つまり、「目的をもって行為する」という、ぼくにとって、たいへん苦痛なことに、今日はチャレンジしてみたのだ。

はしりはじめは、ほんとうに身体がおもくて、10kmなんて、はしれるのか?と、おもえてきて、しんどかった。しかし、気をとりなおして、呼吸に集中することに意識をかたむけていくと、すこしずつ身体の感覚をつかむことができてきた。

それでも、やっぱり、途中、何度か、「あと、どれくらい、はしらねばならないのか」と頭のなかで、計算しはじめることがあり、集中がとぎれて、うんざりするほど、しんどい局面があった。

とにかく、苦手なことができたこと、そして、二桁の10kmもはしることができたことが、率直にうれしい。

また、はしりきった爽快感のほかにも、多少よかったことがある。

はしっているあいだ、「不安定で、方向がさだまらなくなった心身を、中心にもどす」ことを実践できていたような気がしている。そういう技術のことをマインドフルネスなどというのだとおもうが、日常から、つかいこなしていくきっかけになれば、うれしい。

10kmをはしりおえて、ひと息ついたとき、「健全になろうと、もがきくるしむ精神には、健全な身体がついてくる。」などと、ふとおもった。くわえて、「たぶん、精神と身体は相補的なものなのだ」とおもう。