本のこと。読書のこと。古本のおもしろさ。

あたらしいものより、ふるいものに、ひかれることがおおい人間なので、本は、古本で、ことたりることがおおい。本当のところは、新品の本をほしくもあるが、お金がかかるので、まあ、古本ですませているという方が、正直な気もちに、ちかいともいえる。


本の購入方法だが、最近は、もうほとんど、Amazonに、たよりっきりだ。本当は、ものをみてから、かいたいが、自分のすんでいる街からは、しっかりとした古本屋がきえていっているので、しかたがない。


本は、線をひいたり、メモをかいたりして、自分で手をくわえて、自分のかんがえや気もちなどを、かきくわえながら、よみたい。だから、基本的には、できれば新品がほしいし、古本であれば、手にとって、なかをたしかめてから、かいたいのだ。


しかし、まれに、だれかによって、線がひかれていたり、メモがかかれている古本を手にいれることができて、よかったとおもうことがある。まえの所有者が、丁寧に、マーカーで線をひいていたりすると、その誠実な読書体験を追体験できるようで、わりとたのしいのだ。

この落合博満の本の、このページなどは、まえの所有者が、落合博満のことばに、どれだけつよく、ささえられていたのかが、想像できる。

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この本には、「玉田蔵書」という蔵書印もおされているのも、よい。いまごろ、どこで、どうして、いきているだろうかと、すこしおもいをはせてみたりする。

それから、おもいだしたので、もうひとつ。

古本屋でかった、代々木忠というAV監督のこの本であるが、どうやら、刑務所へ、さしいれたもののようである。

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ブックカバーをはずしてみると、その形跡が、しっかりとのこっていた。どういう理由で服役していたのか、気になるところである。ちなみに、この本は、スケベな内容の本ではない。自己実現のための自己表現について、アダルトビデオという表現形式の世界から、まっこう勝負で、ぶつかったものの話である。しらべてみると、カウンセラー的な仕事も、代々木忠はやっているらしい。ところで、代々木忠のAVであるが、残念ながら、ぼくは、まだ、まともにみたことはない。