夜の世界は、オッサンのせいで、うつくしくなくなる。

ホステスさんかなにかを同伴しているであろうオッサンが寿司屋からでてきた。

となりの女性にむかって、「なんや、みじかいスカートやな、めくるで」とかいっている。

ああはなりたくない。

そのオッサンは、ちぢれた長髪であり、とてもサラリーマンにはみえなくて、やすっぽいロッカーのような感じといえば、妥当だろうか。

女性は、「ああ、よっぱらった」といいながら、そのやすっぽいロッカーが、スカートをめくろうとする仕草に、みがまえるポーズをとっている。

もういちどいうけれど、ああはなりたくない。

ああいうのは、ぼくがもとめているものとは、全然ちがう。まず、全然うつくしくないのだ。