じゃんぼ総本店の経営者はかしこい。先見の明がある。

大阪に、かなりのスピードで店舗の拡大をすすめている「じゃんぼ総本店」というたこ焼き屋お好み焼き屋があります。

この店はもともと、レンタルビデオ屋でした。大阪メトロの北巽という駅のすぐちかくに、店をかまえていました。いつのまにか、レンタルビデオ屋の一角に、たこ焼き屋をかまえました。これが、繁盛しました。夜中にビデオをレンタルしにいったついでに、たこ焼きをかってかえる。

しばらくのあいだは、レンタルビデオ屋とたこ焼き屋を併設して、運営していましたが、徐々に、たこ焼き屋の方にちからをいれていきました。きっかけは、近所にTSUTAYAがオープンしたことです。TSUTAYAには品ぞろえでかなわず、一時は、ビデオ1本一週間100円でレンタルできるようにしたりしていましたが、そのうち廃業しました。


それで、たこ焼き屋だけがのこり、店舗を改装して、たこ焼きとお好み焼きをうる店をオープンしました。これが、やっぱりヒットし、いまの店舗の拡大につづいているようです。


ぼくは、この「じゃんぼ総本店」の経営者の時代をよむちからはすごいとおもうんです。ここ10年くらいのできごとですが、レンタルビデオ屋を廃業し、中食業界に商売をきりかえたのは、先見の明があるとおもいます。


このまま鳥貴族的に拡大をつづけて、メディアにおおきくクローズアップされたとしたら、どんなふうに社史を表現するのでしょうか。たいへん気になるところです。「人気たこ焼き屋は、創業時はレンタルビデオ店だった」というのは、いかにもおもしろいとおもいます。